2012年7月16日月曜日

エピソード6.1〜秘密の仙台オフ〜

Hとのオフ計画に失敗したボクは3日目、八戸から仙台へ向かった。仙台では、事前にオフ会の告知をしており、2名から参加表明が上がっていた。オフ会をやる目的はやはり、女性との出会いであったが今までオフに女性が参加しにきてくれたことは殆どなく今回バックれずに集まってきてくれた二人も男だった。

1人はスーツ姿で細身な素朴な感じの青年だった。もう1人は自分と同じぐらい、つまり身長160台前半で丸っこい体型をしていた。事前にメールで名乗っていたとおり、顔がニャンちゅうに似ていた。ニャンちゅう似の彼は、自然にオフの輪に入ってき、凄くそういったことに慣れてる風だった。

二人とも、地方都市の素朴な青年といったところで、都会的なファッションを見にまといガツガツした嫌らしさがなく、かといってキモヲタ・ぼっちといったオドオドしていたり気持ち悪い素振りを見せることもなかった。何というか、自然な人間たちに出会えた気がした。こういう人たちとならボクも仲良く出来そうに思えた。

特にお店は決まっていなかったので、二人に仙台オススメのお店を案内してもらう事にした。道中、白い髭を生やしたホームレスがベンチに腰掛けていた。東京であればよく見掛ける光景なので別段気にも止めなかったが、スーツを着た青年が「彼は仙台の主なんだよ。ゴミを捨てると注意してくるんだ」と説明してくれた。たしかに他にホームレスらしき姿は見えず、仙台の街では有名なのかもしれなかった。

お店に入っていろいろと話をしたが、どうやら二人とも自分と同い年の大学4年で、NNTの自分と違い進路は決まっているようだった。スーツ青年は警官になるらしく、ニャンちゅうは金融関係に進むとのことだった。

また、オフに参加するとよく、「実は大学生活板のこと殆ど知らないんです〜〜」という輩も出てくるが二人はそうではなかった。昔からダイナマを見るだけでなくスレもよく立てて来たようで、最近の固定は踊らないからつまらない、と愚痴をこぼしてもいた。

その後は自分がそういう話しかしないせいでもあるが、やけにナンパの話ばかりしていた気がする。特にニャンちゅうは経験豊富らしく、最初に声をかけるときどうするかや、新宿でナンパしたら華麗スルーされた話などを披露していた。スーツ青年も、居酒屋の店員にアドレス書いた紙を渡したら返事が来たことあると言っていた。他の二人がどう思っているかは分からないが、自分は居心地のいいオフ会だと思った。。ニャンちゅうは、こんなことも言っていた。「自分は都会の雰囲気にどうしても馴染めない」と。人当たりが良さそうな彼だったが、心に深い闇を抱えていそうだった。1年後、その闇は爆発してしまった訳だが。。。

解散後、ボクは仙台のカプセルホテルで泊まることにしたが、どうにもムラムラが収まらなかった。。そこで1万円を握りしめ、仙台の風俗店へいくことにした。フラフラと夜の仙台を半袖半ズボンで歩きながら、居心地はとてもよく感じた。どの店にしようか迷ったが、客引きが若くチャラ男風のお店へ入るのは怖く感じたので、小汚い爺さんが客引きをしている店に入った。その店は最悪だった。カタコトの全く可愛くない東南アジア系の女性が接客してくれた訳だが、射精どころか勃起すらせず30分を終えてしまった。若いチャラ男の店に行けば良かったと後悔しつつ、カプセルホテルに戻り寝た。

翌日はもう帰るのみだった。関東に近づくに連れ寂しい気分になった。。途中大宮で下車したがやることないのですぐ改札に戻り帰宅した。

こんな東北への旅が終わった1年と少し後だろうか。大学生活板で事件が起こった。ドラさんのUstream自殺配信である。ボクは該当スレを見ていなかったのであるが、後で調べると合点がいった。金融機関に就職、ナンパ大好き、ダイナマ民、ニャンちゅうと名乗る、、自殺したドラさんとは、間違いなくボクが仙台オフで出会った彼だったのだ。社会という車輪の下に飲み込まれてしまったのだろうか。仲間意識を感じることも出来た彼は死んでしまったのだ。。。

素朴風で都会のキャンパスで見かけないタイプの彼だったが、もっと承認してくれる場所もあったのではないだろうか。何とも後味の悪い結末であるが、自分も同じ道を辿るのか別なルートを開拓できるかははっきり言って分からない。ただ、このブログはかなり切羽詰まったボクがくだらない人生の総集編として書いているものだ。これを完結させるまではまだ生きることに決めている。。。

0 件のコメント:

コメントを投稿