2012年8月13日月曜日

エピソード9.1〜スカイプで喘いでくる〜

大学4年の冬、秋学期のテストも無事終え、あとは卒業式を迎えるのみとなったボクは、相変わらずその若くて貴重な人生を、取りうる選択肢の中で最も無駄と言えるかもしれない活動に費やしていた。たしかに自分は生まれつきトロくさくて頭も悪いが、そのことに更に拍車を掛けるような行為に打って出てしまったという訳だ。。。

それはズバリ、2ちゃんねるの大学生活板で固定ハンドルネームをつけ書き込みをするという行為である。オマケに面白い書き込みを考えて皆を楽しませるということならまだ救いはあったかもしれないが、ただひたすらにネガティブな発言を繰り返すという無為の極みがボクのしていたことなのだから、こんなことばかりしていた人間が会社生活で華々しく活躍出来る筈もなく、この文章を書いている現在ボクは非常に苦労しているのである。。

しかし、そんなネガティブレッサーにも共感を覚えてくれる人間がたま〜に出てきてくれる訳で、ボクが立てたスレッドに妙に共感し取り巻いてくれるようになった名無しがいた。しかも彼女は女性だった。。。そう、その女性こそ今回のヒロイン、Nなのだ!「ダイナマ(大学生活板の略語のこと)にすら居場所が無い大学生」といった内容のスレッドを立てると、彼女は自分の心の内をピタリと当ててくれたとばかりにボクに感心し固定を自らつけはじめスカイプ通話に応じてくれるまであった。。これはもう完全なる「ワンチャンあるで」状態である。。

はじめは何度かレスをくれたのでそれに対する当たり障りのないやりとりをし、スカイプのアカウントをNに教えるとコンタクト要求をしてくれたので承認をし、チャットからすんなりと通話まで行くことができた。女性と関わりがないときはこれからも関われる気配が微塵もないのに、今回は自転車で下り坂を気持ちよく走行しているときのような気分で上手くいってしまうのである。その、二つの状態の落差は凄まじく。今まで暗闇の中を彷徨っていた亡霊が、いきなり希望の光に包まれ光の天使にでも生まれ変わったかのような、そんな幸福な気分に包まれるのである。ただ、そんな気分を知ってしまったからこそ、この小太りアラサーキモヲタ系男子はいつまでたっても恋愛市場主義の幻惑に惑わされ続けるハメになっていた。。。

とにかくボクとNは、スカイプで通話を始めた。。。初めはよそよそしい自己紹介やら非リアトークを続けており、気の利いた台詞を言える頭をおよそ持ち合わせていないボクは「そろそろ飽きられたかなあ・・・」とビクビクしていた。

ところが突然、彼女に異変が起きた。。。声色に艶が出て始めたと思いきや、、

「ン、、アンッ、、、」

と、なんと喘ぎはじめたのである。。ボクはわけがわからず混乱してしまったが、その後もNの喘ぎはエスカレートし、「◯◯◯さん、エッチしよ・・・」だの、「中に入れてよ。。。」といったような卑猥な言葉を連発し出し、ボクもノってきて興しながらエロビデオでみた汁男優みたいな感じでしゃべりかけた。そんなイカレタやりとりは、夜中の11時頃から夜明けの7時過ぎまで行われていた気がする。。一通りそういった通話が終わるとNは急に冷静になり「興奮した?w」などと童貞を弄ぶような口調で問いかけ、そのまま二人とも寝た。そのやりとりを思い出し、ボクは何回もシコッてしまった・・・

Nとはまだその後も良好な関係を保つことが出来ており、夜明けまでのスカイプは何度も行われた。最も初回のような過激なことが行われたのは一回目だけであったが。

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