2012年5月24日木曜日

エピソード1〜プロローグ〜

彼女との関係は、あっさり終わってしまったのである。つまるところ、自分にとって唯一、心を許せる大事な存在であった筈が、相手側からすれば優先順位ランキング100位圏内にすら入るか危うい(被害妄想にしてもそのくらいショックだった)取るに足りないネクラ人間だったのだ!

高校2年生から1番好きだった女性、Aとの関係は、大学3年に入ろうかという春休み、こうして終了してしまった。

彼女は、天真爛漫という言葉がよく当てはまり、クラスの輪の中心におり常に騒いでいるようなタイプだった。そして、キモヲタタイプの人間が視界に入ると先陣を切って「きんもー☆」と嘲笑していた。なので自分は、とにかくモーニング娘。やBerryz工房に関心があることを悟られまいと必死に隠していた。AKBブーム前のアイドルヲタクに対する風当たりは、強かったように記憶している。特にBerryz工房は小学生も在籍していたため絶対に知られたらマズイと感じていた。ちなみにAの顔は、そんなに可愛くなかった。しかし今振りかえれば、自分に声を掛けてくれるというだけで落ちてしまったのだろう。なんてチョロいんだ!

関係が終了したというのは何か宣告を受けたことを意味するのなく、単にメールの返事が来なくなったのである。1浪していたAから、大学合格の報告を某ショッピングセンターで受けた翌日以後、メールの返信は来なくなった。その時は隣に彼女の母もおり、「いままで娘が迷惑かけてきたのだから、何かあったときは頼ってね」的社交辞令を受けた翌日からである。

部活の後輩だったAとは、個人的に勉強を教えたり一緒に食事をする関係が続いていた。初めは決して自分から誘うことはなく向こうからの申し出であったが、ボクが大学進学以降は自分からも誘うようになった。そして家庭教師的ポジションを確立させたのである。

クリスマスにも2人で勉強を教え、ロールケーキをプレゼントされるようなイベントもあったとはいえ、考えてみればこの程度の関係で勘違いしてしまう女性経験の無さがいけないのかもしれないが。。とにかくそれを出来るという相手が生まれてこの方1人もいなかったものだから、惚れてしまっても無理はなかっただろう。。

この女性との経験は、8年が経とうとしている今でも忘れることが出来ず、たまにフェイスブックのページを閲覧しては友達申請のボタンを見つめ結局申請しないという時間の無駄を繰り返している。。

そして、このキモヲタにも優しく接する系、小悪魔と連絡の付かなくなった大学3年の春から、精神的支柱を失ったボクのネナン生活がスタートしたのである(その前兆は半年程前からあっかもしれないが、忘れた)。

0 件のコメント:

コメントを投稿